金曜日, 11月 24, 2006

問題行動の変遷

こどもは、どのような社会であっても身体的、心理的、あるいは社会的に未成熟な存在として扱われている。しかし、近年になってこうした無知、無力、無垢、無邪気といった子供のイメージは大きく揺らいできた。子供の意識、態度、行動は様変わりして、こどもに対する大人の観念もすっかり変わってしまい、大人はこどもをどのように取り扱い、どのように対処すべきかといったことについてまったく確信がもてなくなってしまったのである。かつての子供観はすっかり変わってしまったのだ。それにはさまざまな理由があるだろうが、ここでは3つの理由をあげておこう。

1つは、こどもの逸脱行動の多様化と多発化、そして不可解な動機と理由ということである。第2は、こどもの日常的行動の許容範囲の境界線の拡大とその日常的行動の多様化ということである。第3の理由は、近年の子供達の自我の肥大化である。

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